実際、アメリカの就活と日本の就活って、何が大きく違うの?
基本的な流れは同じだよ!ただ、いくつか注意が必要な部分もあるので、一緒に見ていこう!
こんにちは、Kanaです。
この記事では、私が実際にアメリカで就職活動をして、日本との違いを感じたことを4つ紹介します。
私は日本では新卒で就職し、その後は転職活動はせずにアメリカに来ました。そのため、この記事は日本での新卒就活の経験と、アメリカでの経験者採用への応募を比較したものです。
業界や職種、企業によって違いはありますが、これからアメリカで働きたいと考えている方の参考になればうれしいです。
- アメリカで働くために必要な英語力とは?
- 新卒採用と中途採用の違い
- アメリカでの学歴と専門性の評価
- 日本の履歴書とアメリカのResumeの違い、ATSへの対応
① 英語力はどれくらい必要?
一番皆さんが不安に思っている部分だと思います。
アメリカでの就活は、求人サイトで仕事を探すところから、Resume(英文履歴書)の作成、面接まで、基本的に英語です。
そこに不安を覚える人もいるかもしれませんが、私がどのように面接英語を練習したかは、別の記事で詳しく紹介しますね。
就活をするうえでの英語力について、私は次の4点が大切だと感じました。
- 自分の英語レベルをCEFRなどの指標で把握する
- 英語ペラペラでなくても、就職できる
- 英語に不安がある場合は、専門性で補う
- 日本語が話せることも、アドバンテージになる
まずはCEFRで自分の英語力を知ろう
CEFR(セファール)は、外国語の運用能力をA1からC2までの6段階で表す、国際的な共通指標です。
スピーキングだけでなく、リスニング、リーディング、ライティングなどの能力も対象としています。
以下は、CEFRの考え方をもとに、英語でどのようなコミュニケーションができるかを私なりに簡単にまとめた表です。
| レベル | 目安 | 英語でできることの例 |
| A1 | 初級 | 自己紹介や簡単な質問・回答ができる |
| A2 | 初級〜初中級 | 身近な話題や日常的な事柄について、簡単なやり取りができる |
| B1 | 中級 | 慣れた話題について会話を続け、自分の経験や考えを説明できる |
| B2 | 中上級 | 幅広い話題について意見を述べ、比較的自然に議論できる |
| C1 | 上級 | 複雑な内容を理解し、仕事や専門的な場面でも柔軟に表現できる |
| C2 | 熟達 | 複雑な情報を理解し、細かなニュアンスも含めて自然に表現できる |
※この表はCEFRの公式な説明を参考に、ブログ用に要約したものです。参考:欧州評議会 CEFR/レアジョブグループのCEFR解説記事
レアジョブさんの記事では、B1やB2の違いについても詳しく説明されています。
私は正式なテストを受けたわけではありませんが、日本にいたころ、英会話の先生にB1(中級)くらいだと言われたことがあります。ちなみに、自分の感覚ではA2くらいです。
多分、多くの人が「アメリカで働くならB2以上は必要なのでは?」と思っているかもしれません。
でも、私の場合はA2-B1程度の英語力でも複数の企業からオファーをいただくことができましたし、今の会社でもなんとか働いています。(今でもやっぱり電話対応は苦手ですが・・・)
個人的には、電話や対面の会話では、聞き取れなかった話は何度も聞きなおす。自分の意見ははっきりと聞こえるような声でシンプルに論理的に伝える。この二つがネイティブのように話すよりも重要だと思います。
もちろん、必要な英語力は、自分が就きたい職業によって異なります。
例えば、営業や購買のように社外の人との会話が仕事の中心となる職種と、例えば設計や事務のように、社内コミュニケーションが中心の職業では、求められる英語力も異なります。
まずは自分の英語力を把握して、希望する求人ではどの程度の英語力が必要なのかを就職活動を通して見極めましょう。
英語が苦手なら、専門性を強みにする
さて、自分の英語レベルがわかったら、次に整理したいのが専門性です。
営業のように社外の人と話すことが中心の仕事では、英語力が低いことは大きなハンデになります。
しかし、専門性を活かせる仕事であれば、多少英語に不自由があっても、そのハンデを補うことができます。
ここで、私がアメリカにいる中で強く感じた、自己アピールの場面での違いを紹介します。
日本人の「50%くらいできるかな(自信なし)」は、アメリカ人の「90%できるよ!やったことあるからね!(自信ありげ)」と、ニュアンス的に近いです(笑)。
※全員がそうというわけではありません。あくまで私の経験です。
つまり、何が言いたいかというと、アメリカの就活において、完璧にできるわけではないことも、学校や会社で経験したことがある、少し思い出せばできる、というスキルであれば、しっかりアピールするべきと私は思います。そうしないとライバルたちより自信がない人に見えてしまいます。
もちろん、経験していないことを「できる」と言うのは言い過ぎですが、日本で積み重ねてきた経験を、自分で過小評価する必要は全くありません。
やったことがあることは自信をもって経験として話しましょう。
少し話が逸れましたが、まずは自分の英語力を分析し、専門性を整理して、自信を持って英語での就活に進みましょう!
② 新卒・中途よりも経験やスキルで求人を探す
日本では、新卒採用と中途採用の枠が比較的はっきり分かれていますよね。
アメリカにも新卒向けの採用やインターンシップ、経験者向けの採用がありますが、日本のように新卒一括採用を中心とする仕組みとは異なります。
私がアメリカで求人を探していて特に感じたのは、経験年数や必要なスキルによって求人が分かれているということです。
例えば、エンジニアの求人では、次のような区分を見かけました。
- Entry Level:新卒や経験の浅い方向け
- Engineer I・II:企業によって異なりますが、経験年数や担当業務に応じたポジション
- Senior Engineer:より高度な専門性や実務経験が求められるポジション
- Engineering Manager:チームや組織のマネジメントを担当するポジション
※職位の名称や経験年数は企業によって異なります。
また、学生向けにはInternship(インターンシップ)やNew Graduate向けの求人もあります。
つまり、アメリカは求人ごとに必要な経験やスキルを確認して応募先を選ぶことが大切なのです。
ここで私が感じたメリットは、経験が浅い人向けのポジションであれば、新卒の方も多く応募します。つまりその人たちがライバルになるのです。
そして、私やみなさんのように日本で働いた経験がある人にとっては、そのポジションをゲットするために、日本での経験が大きなアドバンテージになるはずです。
が法律で禁止されている場面もあり、私が見た求人では日本の求人と比べて年齢を条件にする表現をあまり見かけませんでした。
年齢よりも、応募する仕事に必要な経験や能力を見てもらえると感じたのは、よいところだと思います。
③ 学歴だけでなく「何ができるか」が重要
日本の新卒採用では、学歴が重視される印象があります。
一方、私がアメリカで経験者向けの求人に応募した際には、大学名そのものよりも、これまでどのような仕事をしてきたか、どのようなスキルがあるかが重視されていると感じました。
私も最初は、「日本の大学しか出ていないけれど、アメリカで就職できるのかな?」と不安に思っていました。
でも、実際に応募してみると、日本の大学を卒業していても書類選考を通過することができました。
もちろん、アメリカでも学歴が評価されないわけではありません。
学士号や修士号の有無、専攻分野、職種によっては大学の評価などが選考に関係する場合もあります。
ただ、私が応募したエンジニア系の求人では、特に次のようなことが大切だと感じました。
- 前職でどのような業務を担当していたか
- どのような専門スキルを持っているか
- どんな問題を解決してきたか
- その経験を応募先の仕事にどう活かせるか
また、仕事だけでなく、個人のプロジェクトや副業、学校で取り組んだことなども、応募する仕事に関係があればアピールできると思います。
私の場合は、機械設計の経験があったので、求人票に記載されている設計ソフトや技術用語を見て、「これは日本でもやっていた仕事だ!」と感じることが何度もありました。
日本で培った専門性は、アメリカでも十分に評価されます。
④ Resumeの書き方とATSへの対応が違う
日本でいう履歴書は、アメリカでは一般的にResume(レジュメ)と呼ばれます。
アメリカのResumeは、日本でよく使われる履歴書とは形式がかなり異なります。
日本の履歴書とアメリカのResumeの違い
| 項目 | 日本の履歴書 | アメリカのResume |
| 用紙 | A3見開きやA4など | US Letterサイズが一般的 |
| 顔写真 | 添付する | 通常は添付しない |
| 年齢・性別 | 記載する | 通常は記載しない |
| 学歴・職歴 | 所定の欄に簡潔に記載 | 応募職種に関連する経験や実績を詳しく記載 |
| スキル | 資格欄などに簡潔に記載 | Skills欄や職務経験の中で具体的にアピール |
| 志望理由 | 履歴書に記載する | Cover Letterに記載 |
| デザイン | 定型フォーマットが多い | 比較的自由だが、シンプルで読みやすい形式が基本、図や表は入れない |
アメリカのResumeは、日本の履歴書よりも職務経験や実績を具体的に書くことが多く、最初は文字が多く、個人的には読みにくいと感じました(笑)。
でも、この書き方には理由があります。
ATS(採用管理システム)とは?
アメリカの企業では、ATS(Applicant Tracking System:採用管理システム)を導入しているところが多いです。
ATSとは、企業が応募者の情報や採用選考の進捗を管理するためのシステムです。
ATSにはResumeの情報を自動的に読み取る機能があり、製品や企業の設定によっては、求人条件との照合や候補者の絞り込み、順位付けを支援する機能もあります。
特に応募者の多い企業では、人事担当者がResumeを確認する前に、ATSによって応募情報が整理・処理されることがあります。
ATS対応のResumeとは、このようなシステムでも情報を正しく読み取ってもらえるよう、形式や記載内容を工夫した履歴書のことです。
例えば、次のような点に注意します。
- 図や表、複雑なレイアウトを使いすぎない
- 職歴・学歴・スキルなどの項目を明確に分ける
- 求人票に記載されている専門用語を確認する
- 自分が実際に持っているスキルを、適切なキーワードで記載する
- 企業が指定するファイル形式で提出する
せっかくわかりやすくしようとして図や表を入れても、ATSによっては情報が正しく読み取られない可能性があります。
また、同じような意味の言葉でも、求人票で使われている専門用語に合わせて記載した方が、経験を正確に伝えることができます。
私自身、就活を始めた最初の2か月ほどは、なかなか書類選考を通過できませんでした。
もちろん、その原因がATSだったとは断定できませんが、書類が通過し始めたきっかけは上記に注意してレジュメを作り直したことでした。
Resumeの作成方法や、私が実際に行った改善については、別の記事で詳しく紹介する予定です。
まとめ|日本での経験を自信に変えよう
以上が、私がアメリカで就職活動をして感じた、日本との4つの違いです。
最初は英語も不安ですし、Resumeの書き方も日本とは違うので、戸惑うことがたくさんあると思います。
私自身も、最初から順調に就職活動を進められたわけではありません。
でも、実際に求人を見たり、Resumeを作ったり、面接を受けたりする中で、日本で経験してきたことがアメリカでも活かせると気づきました。
英語に自信がなくても、日本で積み重ねてきた経験は、アメリカで評価してもらえる大きな武器になります。
まずは自分の英語力と専門性を整理することから、一歩進めてみましょう。
次の記事では、就活を始める前に必ず確認しておきたい「就労資格」について、私の経験を交えながら紹介します。
お楽しみに!
